【初心者の株式投資】まずは3つの指標を理解しておけばOKです【ファンダメンタルズ編】
株式投資を初めてみたけど、難しい言葉がたくさん出てきて何から理解したら良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
理解しておくべき指標は3つだけ
始めに結論からお伝えしておくと、最初に理解しておくべき指標は下記の3つ。
- EPS(1株当たり純利益)
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
本記事ではファンダメンダルズの観点から投資先の企業を分析する際に理解しておかなければならない指標について解説していきますので、初心者の人はまず上記3つの指標を理解しておけばOKです。
割安投資とは?
割安投資とはつまり、本来の企業価値よりも安くその株式を買うことですね。
例えば、本来の企業価値が仮に1000円だとして、現在の株価が800円くらいだったとしたら割安ですよね。反対に現在の株価が2000円だったら割高になってしまうので、本来1000円で買える物を余計に1000円払って購入することになります。
ただ、その企業の株に本来どれくらいの価値があるのかというのは具体的な数字として発表されているわけではないので、現在の株価が割高なのかどうかを判断することはできません。
そこで3つの指標を理解することによって、その企業が割安なのか割高なのかを判断することができるようになるので、初心者はまずEPS、PER、PBR
を理解するべきなのです。
ではそれぞれの指標について深掘りしていきましょう。
EPS(1株当たり純利益)とは?
EPSとは1株当たりの純利益のことで、企業の純利益を発行株式数で割ったものです。
例えばある企業の最終的な純利益が5000万円だったとしましょう。発行済みの株式数が50万株あったとしたら、5000万を50万で割ると100なので、その企業の1株当たりの価値は100円ということになります。
PER(株価収益率)とは?
PERとは株価収益率のことで、今の株価がEPSの何倍なのかを表したものです。
EPSを理解していればココはもう理解しているも同然なのですが、EPSで基準価格を知り、現在の株価と比べることでどれくらい割安or割高なのかを判断できます。
例えば先ほどの例の続きで考えると、EPSが100円の企業の現在の株価が現在3000円だとすると、基準と比べて30倍まで買われているということが分かりますよね。
基本的にPERは15倍以下なら割安と言われています。なので、今回の例で言うとPER30倍は割高ということが言えるでしょう。
ただし、PERが低くても業績が低迷していて今後の業績も期待できそうにない会社の株を買うのは危ないです。今後の業績の伸びが期待できそうな企業においてPERが割安と判断できれば購入を検討するのが無難ですね。
逆に言うと今後の業績が非常に期待できるということであればPER30倍以上だとしても、買いという判断をするのは有りです。ただ、ここは目利きがかなり難しい部分。
また基準となるPERは業種によって異なるので、気になる企業が見つかったら、同業種の他企業のPERがどれくらいの水準にあるのか調べて比較してみるのがオススメです。
参考記事【株の銘柄検索】業種別の平均PERとPBRを知る方法を解説
PBR(株価純資産倍率)とは?
PBRとは株価純資産倍率のことで、会社の資産から見て現在の株価が割安かどうか判断するものです。
ここまで説明してきたPERとEPSは利益から見たものでしたが、PBRは資産から見る指標になります。計算方法は現在の株価を1株純資産で割ればOKです。
1株純資産とは
PBRとはつまり、その企業の株が1株純資産の何倍まで買われているかということを知る指標になります。基本的にPBRは1倍を割れると割安です。優良企業の株価がPBR1倍割れなら間違いなく買いですね。
そんな優良な企業の株価がPBR1倍以下になることがあるのかという疑問があるかもしれませんが、相場全体が下落していてそれに連られて1倍割れしたり、一時的な不調で下落することはあります。
まとめ
EPSとPERは企業の利益から見て割安かどうかの判断基準になります。PBRは資産から見て割安かどうかの判断。
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