個別株と投資信託はどっちがおすすめ?理由も含めて解説

投資

資産運用するなら個別株が良いのかな?低リスクな投資信託も気になる。どっちがおすすめなのか、経験者の意見を聞きたい。

今回はこういった疑問にお答えします。

この記事で分かること

  • 個別株より投資信託がおすすめな理由
  • 個別株の方が優れているポイント
  • 初心者向けのスタートガイド

結論、長期の資産運用を考えるなら、投資信託が圧倒的におすすめです。

頭が痛くなるような分析をする必要がなく、買って放置していればOKなので、管理の手間もかかりません。

8年間ずっと個別株オンリーだった僕も、最近は投資信託へ切り替えました。

この記事を読めば、大切なお金をどう投資していけば良いのか判断できるようになります。

個別株・投資信託どっちも経験している僕が、どこよりも分かりやすく解説していきますね。

個別株より投資信託がおすすめな理由

下記のとおり。

  • 銘柄選びで困らない
  • リスクを抑えることができる
  • 日々の上げ下げに狼狽せずに済む
  • ドルコスト平均法なら負け知らず
  • つみたてNISAとの相性が抜群

銘柄選びで困らない

個別株だと選択肢が多すぎて、初心者には難易度が高い。

その一方、投資信託については“正解”がほぼ決まっています。

定番の投資信託

  • S&P500(米国株の厳選パック)
  • 全世界株式(世界経済全体への投資)

上記はインデックスファンドとも呼ばれ、市場平均をとることが出来ます。手数料も安い。

ほとんどのアクティブファンドは、インデックスファンドのパフォーマンスに勝てないのが現実。おまけに手数料も高い。

どの経済メディアを見ても「米国株か全世界株のインデックスを買え」と言われています。

今後の値上がりが約束されているわけではないものの、これまでの実績・データから考えると間違いない選択と言えるでしょう。

リスクを抑えることができる

「卵をひとつのカゴに盛るな」という格言のとおり、投資先は分散させた方が安全です。

特定の銘柄に集中投資すると、業績悪化や悪材料で暴落した時の損失が凄まじいので。

投資信託は数百〜数千の銘柄に分散してポートフォリオを組んでいます。その内のひとつが倒産したとしても、ほぼ影響なし。

逆に、暴騰したときの利益も伸びませんが、資産運用は負けないことの方が大切です。

特に「老後のためにコツコツ備えたい」という人は、投資信託で安定運用するのがおすすめ。

日々の上げ下げに狼狽せずに済む

投資で儲けるための鉄則はシンプル。安く買って高く売る。

ですが実際は、この逆をしてしまう個人投資家がほとんどです。

こんな流れ

  1. 株価が上がり始める
  2. もっと上がりそう!→買う
  3. 暴落して損失が拡大
  4. 耐えきれずに損切り

個別株は値動きが激しいですし、暴落時の精神状態はまともじゃなくなります。

こういった気分の上げ下げは、資産運用においてはタブー。個別株で勝つのは至難の業です。

投資信託なら値動きは限定的ですし、ほとんど気になりません。実際、僕もチャートを確認するのは数ヶ月に1回程度。

買って忘れているくらいが丁度いい。ストレスフリーで日常生活を送れます。

ドルコスト平均法なら負け知らず

毎月一定額を積み立てていく手法です。取得単価の平均がとれるので、経済成長が続く前提なら負けません。

同じ投資金額でも、暴落時は多く買い増しできるのでむしろお得。長期投資するなら、ドルコストで積み立てるのがセオリーです。

「毎月1万円」など自動で買い付ける設定をしておけば、感情に左右されることもなく自動で資産運用が可能。

個別株で毎月同額を投資し続けるのは資金力が必要ですし、定額指定もできません。

ドルコスト平均法で長期分散するなら、投資信託一択ですね。

つみたてNISAとの相性が抜群

特定口座で得た利益は20%の税金がかかりますが、つみたてNISA口座で購入すれば非課税になります。

有効期間は20年間。これぞ長期投資。

毎月コツコツ積み立てて、20年後に利益確定すればOKです。複利効果も最大限に活かせます。

毎年40万円の投資枠があるので、余剰資金はまずつみたてNISAに使うのがおすすめ。

個別株が投資信託より優れているポイント

ここまで投資信託のメリットを解説してきましたが、逆に個別株の方が良い面もあります。以下のとおり。

  • リターンが大きい
  • 株主優待がある
  • 高配当投資が美味しい

リターンが大きい

個別株なら一発逆転があり得ます。数ヶ月で株価10倍になることも。

投資信託では絶対にない値動きです。

こんな人は個別株向き

  • リスク許容度が高い
  • 余剰資金がそこそこある
  • 投資経験を積みたい
何事も経験なので、興味があれば個別株をやってみるのもありだと思います。

ただ、資金管理はしっかりしてくださいね。いきなり信用取引に手を出すのはNGですよ。

株主優待がある

優待目当てに投資する人もいるくらい。

銘柄によりますが、もらえる優待にはバリエーションがあります。

例えば

  • 食事券
  • QUOカード
  • ギフトカード
  • 自社商品

株を保有しているだけで、豪華な特典を定期的に受けられます。

業績悪化などで優待が廃止されるリスクもありますが、内容によっては投資する価値あり。

投資信託ではこういった特典は得られません。個別株投資の醍醐味ですね。

高配当投資が美味しい

株を保有している間、定期的にインカムゲインが得られます。

配当利回りが高い銘柄だけでポートフォリオを組む投資家も多いです。

例えば、手元資金100万円で配当利回り3%の銘柄を購入すると、年間3万円がもらえることに。

業績悪化で減配や配当がなくなるリスクはあるものの、逆に好業績によって増配する可能性もあります。

せっかく投資するなら、無配の銘柄よりも高配当な株を選びたいですね。

初心者向けの資産運用スタートガイド

ここからは「どっちにもバランス良く投資していきたい」という合理的な判断をしたあなた向けの内容です。

もしも、僕がこれから資産運用デビューするなら、下記の優先順位で資金を入れていくでしょう。
  1. つみたてNISAでS&P500
  2. 高配当銘柄を単元未満株で購入
  3. 市場が暴落したら優待銘柄を物色

①つみたてNISAでS&P500

最優先事項です。年間40万円の非課税枠はフル活用しましょう。

全世界株式インデックスファンドでもOKです。

個人的には、これからも経済の中心はアメリカだと思っているのでS&P500を選びました。

FRBの利上げなどによって、世界の金融市場は弱気相場の真っ只中ですが、そんなの関係なく僕はひたすら積み立てていますよ。

②高配当銘柄を単元未満株で購入

個別株は最低投資額が大きくなりがちですが、単元未満株なら1株から購入できます。

資金量によって購入数を微調整できるので、リスク管理をしやすいメリットが。

優待は100株以上持っていないともらえない事が多いですが、配当金は1株だけでももらえます。

単元未満株に対応した証券会社

初心者にも扱いやすいのはLINE証券ですね。

入出金のやり方も簡単なので、安心して利用できます。

③市場が暴落したら優待銘柄を物色

弱気相場では、どんな人気銘柄も業績に関係なく暴落します。

言ってしまえば「株のバーゲンセール」です。そのタイミングを狙って購入するのが賢い投資家。

僕はコロナショックの時、イオンの株を1,800円代で購入できました。

イオン優待の内容

  • イオン系列の買い物でポイント還元
  • イオンシネマいつでも1,000円
  • ↑しかもドリンクorポップコーン付き

日常生活でめっちゃ重宝しています。あとはマクドナルドや吉野家の優待も人気ですね。

こういった株は普段なかなか値下がりしないので、暴落を待って購入するのがおすすめ。

毎年1〜2回くらいはチャンスがあります。余剰資金を貯めつつ、買いたい銘柄を探しておきましょう。

まとめ:個別株も投資信託もどっちもおすすめ

それぞれに良し悪しがあるので「どんな資産運用をしたいのか?」に合わせて選択すればOK。

結局、どっちがおすすめかは自分自身で判断するしかありません。正解はあなたが決めるもの。

ザックリ整理

  • ハイリスクハイリターン→個別株
  • 長期でコツコツ安定運用→投資信託

僕は8年ほど個別株メインに学んできました。その結果、投資信託の方が無理なく投資できるなと戦略チェンジ。

どっちも経験したからこそ、自分なりの正解にたどり着けたと思っています。

ぜひあなたも、リスク許容度を考えながら資産運用をスタートしてみてください。応援しています。