【株の銘柄検索】業種別の平均PERとPBRを知る方法を解説【割安投資したい人向け】

投資

『株の銘柄を検索してみたけど、どんな銘柄が割安なんだろう?PERやPBRが低いのが割安らしいけど、どれくらい低ければ割安なのか分からないなあ』

本記事ではこういった疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 業種別の平均PER
  • 業種別の平均PBR
  • 平均PERとPBRの調べ方

業種別の平均PERとPBR

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業種別の平均PERとPBRについて知ることが出来れば、その銘柄が同業他社と比べて割安かどうかを判断することが出来るようになります。

PERとPBRはどちらも『その銘柄が割安かどうかを判断する為の指標』ですが、まだ理解できていない人は別記事にて詳しく解説しているので、そちらを参考にしてみてください。

関連記事【初心者の株式投資】まずは3つの指標を理解しておけばOKです【ファンダメンタルズ編】

  • PERは15倍以下なら割安だけど、業種によって平均が違うから一概に15倍なら割安とは言えない
  • PBRは基本的に1倍以下なら割安だけど、同業他社とも比べる必要がある

こういった点を理解できていればこの先に解説する内容を役立てることができますので、まずはPERとPBRについて理解しておきましょう。理解できたら次のような流れで銘柄の選定を行えばOKです。

  1. 個別銘柄のPERとPBR確認
  2. その銘柄の業種の平均PERとPBRを確認
  3. 個別銘柄のPERとPBRを平均と比べて割安かどうか判断する
  4. 同業他社のPER、PBRも何社か確認すればなお良し

1〜3の流れで銘柄の選定を行えば割安な銘柄を探し出すことができます。余裕があればライバル会社を何社か調べてみるのもオススメです。

それでは業種別の平均PERとPBRについて具体的な数値を見ていきましょう。

業種別の平均PER

業種別の平均PERをリストアップします。※データは2019.5月時点のものです。

  • 水産・農林業:12.9
  • 鉱業:35.0
  • 建設業:9.2
  • 食料品:19.7
  • 繊維製品:15.5
  • パルプ・紙:38.9
  • 化学:13.9
  • 医薬品:23.2
  • 石油・石炭製品:5.3
  • ゴム製品:11.5
  • ガラス・土石製品:8.8
  • 鉄鋼:8.9
  • 非鉄金属:8.0
  • 金属製品:10.3
  • 機械:12.9
  • 電気機器:19.6
  • 輸送用機器:10.0
  • 精密機器:15.7
  • その他製品:20.2
  • 電気・ガス業:13.1
  • 陸運業:17.0
  • 海運業:21.8
  • 空運業:9.1
  • 倉庫・運輸関連業:13.5
  • 情報・通信業:27.0
  • 卸売業:11.8
  • 小売業:21.9
  • 銀行業:8.3
  • 証券、商品先物取引業:8.1
  • 保険業:13.5
  • その他金融業:9.7
  • 不動産業:9.8
  • サービス業:22.3

上記のとおりです。気になった銘柄を見つけたら、その業種のPERと比較することで本当に割安なのか判断できますね。

今は株式市場が不安定なので、全体的に割安な印象があります。こういう時は買うのが怖いですが、長期投資においてこういった局面はチャンスです。

長期投資の具体的手法についても別記事で詳しく解説しているので、長期投資について興味がある人は参考にしてみてください。
>>【初心者の株式投資】個人投資家は長期投資をするべき理由を解説

業種別の平均PBR

PBRについても業種別にリストアップしてみましょう。※データは2019.5月時点のものです。

  • 水産・農林業:1.1
  • 鉱業:0.4
  • 建設業:0.9
  • 食料品:1.3
  • 繊維製品:0.8
  • パルプ・紙:0.7
  • 化学:1.1
  • 医薬品:1.7
  • 石油・石炭製品:0.7
  • ゴム製品:0.9
  • ガラス・土石製品:0.8
  • 鉄鋼:0.5
  • 非鉄金属:0.7
  • 金属製品:0.6
  • 機械:1.0
  • 電気機器:1.3
  • 輸送用機器:0.7
  • 精密機器:1.6
  • その他製品:1.3
  • 電気・ガス業:0.9
  • 陸運業:1.4
  • 海運業:0.5
  • 空運業:1.1
  • 倉庫・運輸関連業:0.8
  • 情報・通信業:2.4
  • 卸売業:0.9
  • 小売業:1.7
  • 銀行業:0.3
  • 証券、商品先物取引業:0.8
  • 保険業:1.0
  • その他金融業:0.8
  • 不動産業:1.1
  • サービス業:2.1

PBRについても全体的に割安感がありますね。情報・通信業のPBRが高めですが、これから伸びていく業種なので今後の期待感が先行しているのかもしれません。

PERと同様に、PBRについても気になった個別銘柄と照らし合わせて比較してみてください。

さて、ここまでは業種別の平均PERとPBRについて数値を見てきました。本記事の執筆時点での最新のデータを記載しましたが、時間の経過と共にこの数値は変動していきます。

『だったら最新のデータはどこを見て確認すればいいんだよ』

こういった疑問も出てくると思いますので、次に平均PERとPBRの調べ方についても解説していきましょう。

平均PERとPBRの調べ方

平均のPER、PBRの最新データはJPXで確認することができます。PERなどの情報だけでなく、結構色々な情報が載っているので情報収拾にも向いているサイトです。

今回解説したデータもJPXを参照しました。該当ページへのリンクは下記。
>>JPXの統計資料を参照する

  1. 統計資料一覧から『規模別・業種別 PER・PBR』のタブを参照
  2. 最新のデータを確認

この2ステップで完了です。最新データの中にPERとPBRが記載されているので、次の画像で矢印を入れておきました。これで最新データの確認方法は理解できましたね。

jpxの統計データ

JPXの統計資料の中には様々な種類のデータが記載されています。

  • 東京証券取引所日報
  • 統計月報
  • 月間相場表
  • 信用取引残高等
  • 空売り集計
  • 投資部門別売買状況

上記はメニューを一部抜粋したものですが、全部見切れないくらいの膨大な情報が網羅されています。

今回のPERやPBRについては参考になったと思いますが、その他にも参考になる情報が満載なので時間がある人は気になったメニューから閲覧してみることをオススメします。

まとめ

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本記事では業種別のPERとPBRについて、執筆時点での最新データを用いて解説しました。気になった銘柄が割安かどうかは、個別銘柄だけでなく業種全体でも比較して判断するようにしましょう。

最新データの確認はJPXの統計資料を確認すればOKですね。

本記事の内容は以上となりますが、当ブログでは株式投資に関連する記事を他にも掲載しています。投資初心者には参考になる内容となっていますので、投資に関してはまだまだ知識が足りないと感じているならご一読ください。

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