【初心者の株式投資】移動平均線、ボリンジャーバンド、RCIを理解しよう【テクニカル編】

投資

株を始めたばかりの初心者にとって、小難しい指標がありすぎて何をどう活用すれば良いのか迷うことは多いと思います。

本記事では株式投資の初心者の為に、知っておくべき3つの指標をテクニカル面から解説していきます。

移動平均線、ボリンジャーバンド、RCIを理解しよう

タイトルにあるとおり、株式投資において初心者が知っておくべき指標がこの3つ。

  • 移動平均線:トレンドが分かる
  • ボリンジャーバンド:売買タイミングが分かる
  • RCI:売買タイミングが分かる

移動平均線を知ればその株のトレンドが分かります。トレンドというのはその株価が上昇していく流れなのか、下降していく流れなのか、おおまかな流れを知るということですね。

ボリンジャーバンドRCIを理解すれば、その株の適切な売買タイミングを予想することができるようになります。

ひとつずつ深掘りしていく前に、まずはチャートの見方について、基本的な説明からしていきたいと思います。

日足、週足、月足がある

チャートには日足、週足、月足という3種類があります。

何が違うかというと、株価の動きを見る期間ですね。ローソク足は理解しているとは思いますが、そのローソク足が1日の値動きなのか、1週間の値動きなのか、1ヶ月の値動きなのかという違いです。

  • 日足チャート:1日毎の値動き
  • 週足チャート:1週間の値動き
  • 月足チャート:1ヶ月の値動き

デイトレードのように短期間で株の売買をする人は日足チャート、中・長期投資など長い期間を見る必要がある場合は週足や月足を確認することが多いです。

どのような投資スタイルをするのかは個人で違うと思いますが、僕は長期投資をオススメしています。

詳しくは別記事で解説していますので、短期投資か長期投資かでお悩みの方には参考になるかと思います。

関連記事【初心者の株式投資】個人投資家は長期投資をするべき理由を解説

では、チャートの種類を理解したところで、初心者が知っておくべき3つの指標についてそれぞれ深掘りしていきましょう。

移動平均線

移動平均線とは株価の傾向を見る指標で、おおまかな流れを知ることができます。

本記事ではソニーのチャートを例に見ていくことにします。

上記がソニーの日足です。赤、青、緑の線が移動平均線で、それぞれ短期、中期、長期の傾向を表しています。

  • 赤は短期の移動平均線
  • 緑は中期の移動平均線
  • 青は長期の移動平均線
このチャートでは日毎の値動きが結構激しくなっていますね。

短期線は上下激しく波打っていて、中期線は前半に下降気味ですが、チャート後半では上向きになっています。長期戦は下降から横ばいになっていますね。

短期、中期、長期の順に移動平均線の動きが緩やかであることが確認できると思います。

短期線を追うことは激しすぎて難しいですが、中・長期線なら動きが緩やかなので、値動きを捉えやすいですね。

この日足チャートから言えることは4500円から5500円の間で上下していた株価が、5500円を突破して長期的な上昇トレンドに変わるかどうか、ということです。

ちなみに短期戦が中期線を下から上に突き抜けた時や、中期線が長期戦を下から上に突き抜けたときはゴールデンクロスといって買いのタイミングとなります。

では次に週足チャートを見てみましょう。

ソニーの週足チャート

ソニーの週足チャート

日足とはだいぶ印象が違いますよね。中期線はゆるやかに上昇してきており、後半で下降を始めています。長期戦はゆるやかな上昇をして後半で横ばい気味に変わっていますね。

短期線はローソク足に追従するような動きなので、全体的な流れは捉えにくいですね。このチャートから言えることは、長期的には上昇トレンドだけど横ばいになりつつあるのが気になるということです。

さらに中期線は下降してきていて先ほどでてきたゴールデンクロスとは逆で、デッドクロスになっているので売りのシグナルが出ています。

ただし短期線は中期線に対してゴールデンクロスをしているので、買いのシグナルも出ています。

短期的には買うのもアリだけど、長期的には微妙かも?という感じでしょうか。

最後に月足チャートも見てみましょう。

ソニーの月足チャート

ソニーの月足チャート

長い間右肩上がりになっていて分かりやすいチャートになっていますよね。中期線も長期戦も右上がりに上昇しているので、長期的には株価が上昇傾向であることが分かります。

このように日足、週足、月足のどのチャートを見るかによって流れの捉え方が変わります。

読者のあなたはどのチャートが分かりやすいと感じたでしょうか。少なくとも僕の場合は値動きの荒い日足を読むことは難しいです。

月足だと本当におおまかな流れが分かるので、まずは月足でトレンドを確認してから週足や日足で売買タイミングを見極めるなど、総合的な判断をするのがオススメです。

全ての足で上昇トレンドが確認できたら間違いなく買いですね。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは移動平均線に値動きの幅を加えたものです。

ソニーのボリンジャーバンド
移動平均の上下に±a,±2a,±3aの線があるのが分かると思います。

このチャートだと上昇トレンドでだいたい移動平均と+2aの間で上下しています。

買いのタイミングとしては移動平均の辺り、売るタイミングは+2aの辺りといったところでしょうか。

感覚的にはだいたい±2aの内に株価が収まる、±3aを超えることはほとんど希、といった感じで理解しておいてください。

上昇トレンドの場合は上下を繰り返しながら株価が上昇していくので、売買タイミングを捉えることができれば、利益を得るチャンスは何度もあります。

株によってどういう値動きをするのか特徴が違うので、分かりやすい傾向の株を見つけたらボリンジャーバンドを参考に売買してみるのがいいでしょう。

RCI

RCIは相場の過熱感を測る指標です。

ソニーのrci

0を中心に±100まで数字があります。これもだいたいの目安となるものですが、プラス100に近い程天井圏、つまり売り時ということ。マイナス100に近いと底値、つまり買い時ということが分かります。

ボリンジャーバンドと合わせて、RCIも確認することによってその株が買い時なのか売り時なのかを判断する目安にすることができます。このチャートでは短期のRCIはほぼ底値、長期は天井付近という形になっていますね。

移動平均は上昇トレンドで、ローソク足が移動平均を下から上に抜けてきているので買い目線で良いと思います。

  • 移動平均:上昇トレンド
  • ボリンジャーバンド:+a内
  • RCI:長期で底値圏

このような分析で総合的に判断していくのがオススメです。

値動きの癖は株毎に違うので、それぞれの株を分析して、得意な株を見つけるのが利益を重ねるコツですね。

まとめ

本記事では株式投資の初心者の為に、知っておくべき3つの指標をテクニカル面から解説しました。

繰り返しになりますが、株式投資で初心者が知っておくべき指標は次の3つです。

  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • RCI

移動平均でトレンドを把握し、ボリンジャーバンドとRCIで売買タイミングを測ることで、総合的な判断をしていきましょう!

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