【投資はギャンブルではない】資産運用せずに生きていくのは危険かも【お金の勉強】

投資

『投資はギャンブルだから危ない。失敗して借金地獄なんてしたくないから、余ったお金はぜんぶ貯金するよ。』

このような考えの人はお金に対して勉強不足の可能性があります。本記事では『投資とギャンブルの違い』について解説し、『資産運用の必要性』についても触れていきます。

この記事の内容

  • 投資とギャンブルの違い
  • 資産運用の必要性

投資はギャンブルではない

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投資と聞くと『借金する可能性がある』とか『なんとなく危ない』といったイメージを抱いているかもしれませんが、それはメディアの影響を受けすぎです。

『信用取引で大損して借金地獄』なんていうのは投資の本質を理解していない人の失敗例です。

投資の基本は次のとおり。

  • 余剰資金で行う
  • 分散投資
  • 長期投資

長期的な視点で分散投資を行えば、借金地獄なんてあり得ません。特に重要なのは『余剰資金で投資を行う』こと。間違っても『信用取引』に手を出してはいけません。信用取引というのはそれ自体が借金のようなものなので、これこそがギャンブルですね。

投資とギャンブルの違いとは

『お金が増えるか減るか分からない』という点において、投資とギャンブルは混同されがちですが、それぞれ本質的には大きな違いがあります。

  • 投資:社会貢献
  • ギャンブル:娯楽が目的

投資とは

投資とは社会貢献です。投資先の企業は投資家から資金を集めて成長し、利益を出します。利益が出たら資金を提供してくれたお礼に、投資家がリターンを受け取るという仕組みです。

ギャンブルとは

ギャンブルとは娯楽を目的としたものです。掛金から主催者の運営料を差し引いた金額を勝敗に応じて分け合うという構造。

運営側はマージンを受け取り、ギャンブルをする側は勝つ人もいる反面、負ける人もいるので完全なゼロサムゲームですね。

投資とギャンブルの本質的な違いについて理解したところで、それぞれどういうものが当てはまるのかいくつか分類してみましょう。

  • 投資:【株式投資・投資信託・不動産投資・債権購入】
  • ギャンブル:【カジノ・パチンコ・競馬・FX】

だいたい上記のような分類ができますね。投資とギャンブルどちらが良い悪いというのはありませんが、それぞれの本質を理解しておく必要があります。

あなたが社会貢献を通してリターンを得たいなら『投資』をしましょう。勝つか負けるかのスリルを味わいたいなら娯楽として『ギャンブル』を楽しむのが良いかもしれません。

投資を嫌うのは日本人だけ?

誰かと食事をしているときに『今はどんな株を持っているの?』とか『ポートフォリオはどんな感じにしてる?』などといった会話は、日本では珍しいですよね。

ところがアメリカなどの外国ではこういった会話も一般的なものです。

意識的にも日本とアメリカでは大きく違いますが、お金の使い方において貯金と投資の割合も明確な違いがあります。

日本とアメリカにおける『貯金』の割合

  • 日本:約50%
  • アメリカ:約14%
日本がいかに貯金思考かというのが分かりますよね。

日本とアメリカにおける『投資』の割合

  • 日本:約15%
  • アメリカ:約50%
貯金とは完全に逆転した結果となっています。日本人は投資に対する意識が低いというのが数字として明らかですね。

なぜ日本人は投資を嫌うのか

ではなぜ日本人は投資を嫌うのでしょうか。その理由は次のとおりです。

  • 日本人特有の同調圧力
  • 終身雇用制度
  • 汗水垂らして働くのが美徳という考え

日本人特有の同調圧力

日本人は周りと合わせることで不安を解消する傾向があります。学校などではひとりだけ意見が違ったりすると仲間はずれにされたりしますよね。

投資は危険とか、難しいというイメージが世間に定着し『周りがやらないから自分も投資はやらない』という心理が無意識に働いているのでしょう。

小学生の頃からそういった環境で育てば、大人になってからその価値観を変えるのは難しいです。

日本人の特性を表した面白い例え話があるので、ここで紹介しておきましょう。

世界各国の人々が乗った豪華客船が沈没しかかっています。しかし、乗客の数に比べて、脱出ボートの数は足りません。したがって、その船の船長は、乗客を海に飛び込ませようとしますが…。さて、船長が各国の人を飛び込ませるために放った言葉とは何でしょう?

  • アメリカ人:飛び込めばヒーローになれますよ
  • イタリア人:海で美女が泳いでいますよ
  • イギリス人:紳士はこういう時に海へ飛び込むものです
  • 日本人:みなさんはもう飛び込みましたよ

日本人にとって『人と違うことは悪』なんですね。日本人特有の同調圧力は投資嫌いの理由のひとつなのは明らかです。

終身雇用制度

かつては終身雇用制度が絶対的に安心できるものとして信じられていました。これまでの時代は会社で働いてさえいれば安定したお金が入り、十分な資産を形成できたので投資の必要性は低かったのかもしれません。

投資をしなくても大丈夫な時代が続いたからこそ、投資という文化が一般化しなかったんでしょうね。

しかし時代の移り変わりは早く、終身雇用制度が崩壊した現在でもその考えを持ち続けるのは危険です。

汗水垂らして働くのが美徳という考え

『お金は汗水垂らして働いて稼ぐもの』という価値観を持っている人は未だに多いのではないでしょうか。投資は汗水垂らして働くというイメージからは遠い為、その価値観に当てはまらなかったと考えられます。

その価値観自体を否定するつもりはありませんが、馬鹿正直に働いているだけでは将来苦しくなるのは明らかです。会社で働く以外の選択も考えていかなければならない時代ですね。

資産運用の必要性

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ここまでは『投資とギャンブルの違い』『日本人が投資を避ける理由』について解説してきました。ここからは『資産運用の必要性』について解説していきます。

なぜ資産運用が必要なのか

資産運用が必要な理由は次のとおり。

  • 社会保険料や税金の増加
  • 物価がインフレ
  • 金利が低い

社会保険料や税金の増加

日本は少子高齢化が問題となっています。働く人が減っていく一方で社会保障の給付が必要な人は増えます。その結果どうなるかというと、1人当たりの社会保険料や税金は増加しますよね。

国民ひとり当たりの負担は増えていく一方なのに、収入はいままで通りで大丈夫なわけがありません。国民全員が資産運用して資産を増やしていく必要があります。

物価がインフレ

2013年からの物価の推移は上昇傾向にあります。これはつまり『物やサービスの価格が上昇し続けている』ことを意味しているので、当然『生活に必要なお金が増えてきている』ということです。

物価がインフレしてきているのに、収入がそのままでは徐々に生活は苦しくなっていきますね。

金利が低い

現在の定期預金の金利は1年当たり0.001%です。これだけ金利が低いと、金融機関にお金を預けてもお金は増えていきません。

100万円預けても年間で1,000円しか増えないって、ほとんど意味ないですよね。

例えばどこかの株を100株買って、その株が10円値上がりするだけで1,000円の利益になります。厳密に言うとそこから手数料や税金が引かれますが、定期預金よりは効率的に資産を運用できます。

資産運用の種類

資産運用の種類は一般的には次のとおり。

  • 債権
  • 不動産
個人的におすすめなのは株式投資ですね。証券口座を開けば簡単に取引を始められますし、少額から始められるので個人でイチから資産運用を始めたいという人にはおすすめです。

僕は株式投資歴5年ほどで、メジャーどころの証券口座はだいたい全部もっています。現在もメインで使っているのはSBI証券と楽天証券の2社なのですが、初心者には楽天証券がおすすめ。

詳しくは別記事で詳しく解説していますので、下記リンクからどうぞ。
>>初めての株なら楽天証券がおすすめ【理由を分かりやすく解説】

最初は難しく思えるかもしれませんが、株って結構たのしいものなんですよ。
  • 株主優待
  • 配当金

上記のような楽しみもあるので値上がり益だけに執着せず、年に数度の優待を目当てにしたり、配当金で複利を積み上げたりするのも投資の醍醐味です。

債権、金、不動産については僕自身が未経験なので具体的なアドバイスはできません…。申し訳ない…。

株については実際の経験があるので、参考になる記事をいくつか書いています。これから株式投資を始めたいという人は『投資カテゴリの記事』を参考にしていただけると嬉しいです。
>>投資カテゴリの記事はコチラから

まとめ

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本記事では『投資とギャンブルの違い』『資産運用の必要性』について解説しました。

投資とは社会貢献であり、ギャンブルは娯楽が目的なので、本質的な違いが理解できましたね。

資産運用については、これからの時代に必須となってきます。国の制度や企業だけに頼るのではなく、自分の資産は自分で形成していく必要がありますね。

個人的には株がおすすめですので、資産運用についてこれから何か始めたいという人は是非まずは証券口座を開くところから始めてみてください。
>>初めての株なら楽天証券がおすすめ【理由を分かりやすく解説】

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