【20代店長のブラック体験談】月300時間労働が当たり前でした
子供の頃の僕は「まさか自分が超絶ブラック企業のカラオケ店長をすることになる
」なんて想像もしていませんでした。
今考えると、「お前なんでそんなとこで働いてんだよ」なんですが、当時はそれに気付けなかったんですよね。
ということで、今回は「ブラック企業は最悪だけど、おかげで僕は成長できた」というテーマでお話します。
こんな人向け
- 現在ブラック企業で働いている
- 転職を考えている
- ブラックってどんな感じか知りたい
ブラック現役の人は、僕の学びが役に立つと思いますよ。
20代でカラオケ店長をやったら超絶ブラックだった体験談
今だったら速攻辞めるところですが、当時は「仕事を任されてる感」に酔っていた部分があり、なんだか張り切っちゃっていましたね…。
ブラックだけど辞められない若者は、少なからずこういった優越感
に似た感情を抱いているのかもしれません。僕のように。
当時のブラック状況
- 月の労働時間は300時間超え
- 休日は月に4日
- 売上管理・バイト育成など全てひとりで行う
- 給料は驚愕の20万円
ひとつずつ思い出語りさせてください。
月の労働時間は300時間超え
「労働基準法なにそれ美味しいの?」を絵に書いたようなストロングスタイル。
週末は地獄
- 閉店まで飲み明かす団体客の片付けがめっちゃ大変
- 部屋がゲロまみれになっていてこちらの心もゲロまみれ
使える人件費も限られていたので、場合によってはひとりで片付けることもありました。
「月の労働が300時間を超える」という状況が、これで想像できたでしょう?
休日は月に4日
運が良ければ月に4日ほど、休日が与えられます。
休日なんて幻想だ
- バイトが突然来なくなるのはザラで、その補填で休日が消える
- 年末年始は最大45連勤で、最後の数日は熱が出る
キミは、働きすぎて熱を出したことがあるか?
売上管理・バイト育成など全てひとりで行う
雇われとはいえ、店長というのはその店の責任者。すべての業務を管理する必要があります。
業務内容まとめ
- 店の売上管理及び収支報告
- バイトの採用・育成
- シフト管理
- 業者対応
- 接客
- 調理
- 競合他社のリサーチ
- キャンペーンの立案・実施
- 割引券のポスティング
二十歳やそこらの若造にはちょっと荷が重いボリュームですが、失敗を繰り返しながら成長できました。
過去の僕を褒め称えたい。よく頑張ったよ!
給料は驚愕の20万円
「いやいや、時給いくらなんだよ…」と考えるのもおぞましいほどに薄給。
雇用条件を補足しておこう
- どれだけ働こうが月20万の固定給
- 福利厚生、なし!!
- ボーナス、なし!!!
キミは、本当の絶望を知っているか?
ブラック店長時代に辛かったこと
社会人である限り、仕事において「辛い
」という感情とは切っても切れません。
辛かった思い出を語る
- 前任の店長が優秀すぎた
- バイトが言うことを聞かない
- 酔っ払いの相手がシンドイ
- 遊びにいくのも命がけ
そんな奴がカラオケの店長になったんです。その苦労を想像してみてくださいませ。
前任の店長が優秀すぎた
当時は、全国でバンバン新店舗が立ち上げられていて、僕が働くことになった店もそのひとつでした。
僕はその人から仕事を教わり、店長になったんです。
僕は絶対にKさんには敵わない
- 多くのお客さんが「今日店長(Kさん)いないの?」と聞いてくる
- バイトからは「Kさんだったらこうしてくれる」と文句を言われる
お客さんやバイトの子たちの心中お察しします。
ただね、僕だって頑張ってたんだよ…。
バイトが言うことを聞かない
多くのバイトが僕と同年代で、彼らの中に「上下関係」みたいな感覚は生まれませんでした。
僕の犯した過ち
- Kさんの真似をしてバイトを束ねようとした
- 「店長の自分は偉いんだ」と馬鹿な勘違いをしていた
僕がバイトでも、こんな奴の言うことなんて聞かないもんね。
酔っ払いの相手がシンドイ
僕は酔っぱらうと眠くなるタイプなので、「飲むと人が変わる」というのをイマイチ想像できませんでした。
- 受付時はほがらかな客が、暴言&暴言の悪魔と化す
- 物をぶん投げ、器物破損させる客
酒は飲んでも、飲まれるな!!!
遊びにいくのも命がけ
月に4日の休みがとれるわけですが、連休をとろうと思うと週一の休みを翌週にズラす必要がありました。
当時の感情
- 世間の大型連休が恨めしい
- 祝日への嫌悪感
年末年始の45連勤はマジで辛かった…。
ブラックだから成長できた話
辛いことの連続だったブラック企業での労働ですが、「あの経験があったから今の自分がある
」と感謝しているのも事実。
僕の人生を変えた学び
- 自分のやり方を見つける重要性に気付いた
- 圧倒的にコミュ力がついた
- Kさん直伝「店を回すのに感情は要らない」
- お客さんは「店」でなく「人」に付くものだと知った
出来過ぎた話に聞こえるかもしれませんが、事実。
若い内に、こういった体験ができて、本当に良かった。
自分のやり方を見つける重要性に気付いた
Kさんのような「人を動かすカリスマ性」がない僕が、同じやり方をしてうまくいくハズがないんです。
僕には僕の、戦い方があった
- バイトに「命令」するのではなく「お願い」した
- 誰よりも必死になって働いた
- ゲーム感覚で競い合うように仕向けた
フロントのベルが鳴れば一番に駆けつけ、ドリンクや料理の注文が入れば風の如く提供する。
時には「今日一番ドリンク売った奴には焼肉おごります」というように、ゲーム感覚で働ける環境をつくったり。
僕の行動が変わり、バイトの行動が変わり、徐々にではありますが、僕の世界が変わり始めました。
圧倒的にコミュ力がついた
個性的なバイトと協調し、多種多様なお客さんと対面しなければならない状況で、コミュ力があがらない訳がないですね。
リピーターの作り方
- 「アッ、この間も来てくれてましたよね」が効果抜群
- 「いつも来てくれてるんで、今日は気持ちだけ値引きしときますね。ナイショですよ」も効果抜群
- 近隣店舗の従業員と仲良くなれば、送客網が完成する
近隣店舗の従業員をリピーターにすることで、「近くのカラオケ屋いいっすよ」と勝手に送客してくれるようにもなりました。
何気ないコミュニケーションでも、実はすっごく大切だよ、という話です。
Kさん直伝「店を回すのに感情は要らない」
社会人、というか人間である以上どうしようもないですが、時に僕らは「感情」に支配されてしまいますよね。
例えば、お客さんから理不尽に怒られた場合がまさにコレ。
店員としては「ごめんなさい一択
」なのですが、モヤモヤした感情がしばらく付きまといます。
ここが分かれ目
- 「おめぇが悪いんだろうが、クソ」とストレスを抱え、不機嫌になる
- 空気が悪くなるとパフォーマンスが落ちるので、考えないようにする
感情を表に出すと「二次被害」が発生する恐れがあるので、Kさんの言葉は身に染みました。
僕は満面の笑顔をつくり、心を凍らせました。
お客さんは「店」でなく「人」に付くものだと知った
僕は2年ほど勤務した後、「さすがに将来性がなさすぎる」と退職したのですが、その後の店の変化が面白かったです。
僕が抜けてからの変化(バイトからの情報)
- 常連さんがこぞって「今日つだっちは?」と聞いてくる
- 右肩上がりだった売上が、3ヶ月後あたりから下がり続ける
- いつも来てくれる客を見かけなくなった
「カリスマ性」という武器は持てませんでしたが、僕の戦い方は間違っていませんでした。
ブラック企業で、僕は確かに成長したんです。
まとめ:成長できるけど、ブラック企業はすぐやめた方がいい
結果として、僕はマジで性格も変わったし、人生の分岐点だったと思うくらい「働いて良かった
」と思います。
ココを考えよう
- まだその職場で学ぶことがあるか?
- 努力の余地は残されていないか?
- そこがキミの限界か?
「今辞めると生活の不安が…」という人は、副業からでも良いので、今日から人生を変える準備をした方がいいです。
個人でもブログで稼げる時代ですし、「ブラック企業体験談」みたいなテーマなら、あなたにも書けるはずですよ!