【あなたも知らない内に損してるかも?】医療費を節約するための方法を解説【ポイントは3つ】
『最近すこし風邪気味かもしれないなあ。日中はどこの病院も混んでいるから、夜の空いている時間帯に行くことにしよう』
本記事ではこのような人の為に、医療費を節約するための方法について解説していきます。
この記事の内容
- 医療費節約のポイント
- 知っておくべき連絡先と活用すべきアプリケーション
医療費を節約するためのポイントを解説
医療費を節約するポイントは次のとおり。
- かかりつけ医をもつ
- 受診は診療時間内にする
- ハシゴ受診をしない
かかりつけ医をもつ
近くの診療所やクリニックを『かかりつけ医』にすることが大切です。
気になる症状があったとき、あなたはどういう行動をしていますか?
- かかりつけ医を受診する
- 大病院をいきなり受診する
重要なポイント
大病院での特別料金について、あなたは知ってしましたか?
『200床以上の病院』での特別料金はおおよその平均で約3,000円ほど。
さらに『特定機能病院』と『400床以上の地域支援病院』では5,000円以上の特別料金が徴収されます。ただの風邪で支払うには高すぎますよね。
『特別料金を払うのは嫌だけど、紹介状にもお金ってかかるんじゃないの?』
紹介状を書いてもらうと『診療情報提供料』として2,500円の料金がかかりますが、保険適用で自己負担は750円で済みます。
紹介状を提出することによるメリットは次のとおり。
- 検査を繰り返さなくて済む
- 薬を重複させないで済む
かかりつけ医をこれから探すという人のために、かかりつけ医探しのポイントもまとめておきましょう。
- 患者の話をよく聞いてくれ、相談しやすい
- 説明がわかりやすく、医師として信頼できる
- 検診結果や日常生活まで考慮してアドバイスしてくれる
- 大病院や専門病院とのパイプがあり、必要な時に紹介してくれる
- 自宅から通いやすい場所にある
- 200床未満の病院
受診は診療時間内にする
受診は診療時間内にするのが基本です。
診療時間内に受診をすべき理由は『医療機関の受診において、時間帯によっては医療費に加算がつく場合がある』からです。
診療時間外の加算額はどれくらい?
- 【時間外加算】初診料:2,820円 + 加算額:850円 = 合計:3,670円
- 【休日加算】初診料:2,820円 + 加算額:2,500円 = 合計:5,320円
- 【深夜加算】初診料:2,820円 + 加算額:4,800円 = 合計:7,620円
時間外加算はおおむね8時前と18時以降、土曜は8時前と正午以降が対象となります。
休日加算はその医療機関の休診日が対象。主に日曜・祝日・年末年始となります。
深夜加算は22時から6時が対象。
やむを得ない場合を除き、日中など加算のつかない時間帯に受診するようにしましょう。
24時間営業の薬局でも加算がある
平日の19時以降や休日・深夜に処方箋を提出すると400円の加算がつくので、無駄な医療費を使わないためにも覚えておくといいですね。
ハシゴ受診をしない
ハシゴ受診とは、分かりやすくいうと次から次へと病院を替えることです。別名『ドクターショッピング』などといわれることもありますが、こういった行為は大きなデメリットがつきまとうので絶対にやめましょう。
具体的にどんなデメリットなのかというと次のとおり。
- 次の病院でも同じような検査、投薬が繰り返されるので医療費が無駄になる
- レントゲン検査やCT検査などの画像検査を何度も受ければ、身体の負担になる
- 本格的な治療開始までに時間がかかるので、結果的に症状の回復が遅くなる
ハシゴ受診でどれくらい医療費がかさむのか、具体例を挙げて解説してみましょう。
Aクリニック
- 初診料:2,820円
- 検査料(血液):4,500円
- 投薬料(鎮痛薬など14日分):1,800円
- 合計:9,120円 ▶️ 患者負担(3割)2,740円
B病院
- 初診料:2,820円
- 検査料(血液・CT):40,000円
- 投薬料(鎮痛薬など14日分):2,800円
- 合計:45,620円 ▶️ 患者負担(3割)16,190円
Aクリニックでも受けた血液検査、同じ作用の薬代が無駄になったと言えるでしょう。
C大学病院
- 初診料:2,820円
- 検査料(血液・MRI):45,000円
- 投薬料(鎮痛薬など10回分):5,000円
- 合計:52,820円 ▶️ 患者負担(3割)15,850円
Aクリニック、B病院で受けた検査と薬代が更に無駄になりましたね。
この例からもお分かりいただけたと思いますが、ハシゴ受診にはデメリットはあれど何ひとつメリットはありません。ハシゴ受診は絶対にやめましょう。
知っておくべき連絡先と活用すべきアプリケーション
ここまでは医療費を節約する方法について詳しく解説してきましたが、ここからは『知っておくべき連絡先と活用すべきアプリケーション』について解説していきます。
- 自分で病院に行く
- 救急車を呼ぶ
- 小児救急でんわ相談 #8000
- 救急安心センター #7119
- 全国版救急受診アプリ『Q助』
小児救急でんわ相談 #8000
小児救急でんわ相談は、休日や夜間に子どもが急病になり、医療機関を受診するべきか迷ったときに相談する窓口です。
#8000に電話をすると居住地の都道府県に転送され、小児科医や看護師が症状に応じたケア方法や、受診できる医療機関を教えてくれます。実施時間は自治体によって異なりますが、約40の道府県は深夜0時以降も対応しています。
救急安心センター #7119
一部の自治体では『救急安心センター』という相談窓口を設置しています。
実施団体
- 都道府県全域【宮城県・茨城県・埼玉県・東京都・新潟県・大阪府・奈良県・鳥取県・福岡県】
- 一部実施【札幌市周辺・横浜市・神戸市・田辺市・広島市周辺】
- #7119以外の番号で実施【山形県・栃木県・千葉県・香川県】
全国版救急受診アプリ『Q助』
全国版救急受診アプリ『Q助』は消防庁が作成したアプリです。急な病気や怪我をしたとき、該当する症状をアプリ内で選択していくと、次のように具体的な選択肢が表示されます。
- いますぐ救急車を呼びましょう
- できるだけ早めに医療機関を受診しましょう
- 緊急ではありませんが医療機関を受診しましょう
もしものときの為にダウンロードしておくことをオススメします。スマホ版とWeb版があり、共に消防庁のページからダウンロードできるので、下記リンクからどうぞ。
>>こちらから『Q助』をダウンロード
まとめ
本記事では医療費を節約する方法と、もしものときに役立つ連絡先、アプリケーションについて解説してきました。
医療費の節約は大切ですが、病気や怪我をしないことが一番です。日常生活を健康に過ごし、定期的な検診を受けて病気予防を心がけることから始められるといいですね。
それが最も基本的で、効果的な医療費節約方法かもしれません。