【引越しの注意事項】家を選ぶ時のポイントを解説【マンションの電波が悪い可能性も考えるべき】

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『初めての引っ越しはワクワクするなあ。でも引っ越し先を選ぶときに注意したらいいことって、何かあるんだろうか』

本記事ではこんな疑問にお答えします。

初めての引越しなら分からないことだらけで、戸惑うことも多いでしょう。せっかくの新生活、不便な思いはしたくないですよね。

この記事を読むことによって『もっとよく調べてから家を決めるべきだった!』なんて事になるリスクを減らせますので、引っ越ししてから後悔したくないのであれば、3分ほどお付き合いいただければと思います。

この記事の内容

  • 引越しの注意事項
  • 家を選ぶときのポイント

引越しの注意事項:一般人は「電波」について考えない

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ほとんどの人は、引越し先を決める時「電波の状況」を確認しません。

引越し先のマンションがほとんど電波が入らない場所だったときのことを想像してください。圧倒的な生活リスクを抱えるハメになります。

本記事で最もあなたに伝えたいことは「引越し先の電波状況は必ず確認しましょう」ということ。

電波調査の仕事をしていた過去

僕は以前『電波のプロ』として仕事をしていたことがあります。

  1. 自宅に電波が入らない人から調査依頼が来る
  2. お客様の自宅訪問
  3. 電波調査
  4. 改善提案
だいたいこんな感じの業務内容です。
電波が入らないというのは、携帯の電波のこと。

機種変更や携帯キャリアの乗り換えで電波状況が悪化した人からの依頼を受けて、電波状況を改善するという仕事でした。

山間部は電波が繋がりにくいイメージがありますが、都心部でも『携帯でまともに通話できない!』ということが起きるなんて知らない人も多いはずです。

なぜ都心部でも電波障害が発生するのか

その理由は、一般人が知らない「電波の秘密」を理解することで分かります。
  • 弱電界
  • 干渉
今回この記事で解説する電波の秘密は『弱電界』『干渉』という事象。
ひとつずつ深掘りしていきます。

弱電界とは『電波が弱くなってしまう現象』

弱電界とは簡単に言うと『電波が弱くなってしまう現象』です。

山間部だと木などが障害物となり、電波塔からの電波が届きにくい状況が発生しやすいです。ここは想像しやすいですね。

弱電界の仕組み

弱電界は『電波塔からの電波がなんらかの障害物によって遮断されてしまうこと』で発生します。

なぜこういった現象が都心部でも発生するのかを考えてみましょう。

  • ビルなど建物が密集している
  • 家の気密性が高い
  • 周波数の高い電波しか届いていない
原因としては上記の通り。

原因その①ビルなど建物が密集している

ビルなどの建物が密集していることは都心部では珍しくありませんが、周りの建物自体が障害物となり、部分的に『弱電界』が発生してしまう可能性があります。

山では木が障害物となりますが、都心部でも同様に『建物が障害物となり得る』ということですね。

弱電会はピンポイントで発生する

弱電界はピンポイントで発生するので、同じマンション内でも発生する部屋と発生しない部屋があります。

203号室は問題ないけど305号室では『弱電界が発生』なんてことも珍しくありません。

こういった状況を回避するには、引っ越し先の内見をしたときに『電波が安定して立っているか確認をする』必要があります。

原因その②家の気密性が高い

家の気密性が高いというのは、具体的に下記のとおり。

  • 壁の断熱材
  • 二重窓
家の構造がしっかりしていると、温度管理など快適な環境で生活することができますが、電波は遮断されやすくなってしまいます。

新築のご自宅に伺うことも多かったのですが『○○工務店は作りがしっかりしているので、そこに頼んで家を建ててもらった』というお客様のご自宅は、だいたい構造がしっかりしていて電波が入りにくかったですね。

一軒家だけでなく、マンションなどの賃貸物件でもしっかりした構造の物件は注意が必要です。こちらも内見時に『電波の本数を確認』する必要がありますね。

原因その③:周波数の高い電波しか届いていない

2ギガヘルツとか800メガヘルツなど聞いた事があるかもしれませんが、電波には周波数帯というのが存在し、その性質によって電波が届きやすいかどうかが変わってきます。

  • 2ギガヘルツなどの高周波数は直進性が高い電波
  • 800メガヘルツなどの定周波数はくねくね曲がる電波
2ギガヘルツなど周波数が高い電波は直進性が高く『遠くまで届くけど、入り組んだ場所には届きにくい』という性質があります。

障害物が少ない場所なら、電波が遠くまで届くので広い範囲をカバーできるということですね。逆に建物が密集しているような場所では、電波が障害物で跳ね返ってしまうので中の方まで届きにくいということです。

一方で800メガヘルツなど周波数が低い電波は遠くまでは届きませんが『障害物に当たっても跳ね返されず、障害物に沿ってくねくね曲がる』という性質があります。

つまり建物が密集しているような場所でも、中の方まで電波が届きやすいということになりますね。

上記のような周波数による電波の性質が違うことによって、『高周波数帯の電波』しか届いていなければ『ビルの密集地などでは弱電界が発生してしまう』という理屈です。

結論:都心部でも『電波が繋がらない』はあり得る

都心部は電波が繋がりやすいイメージがあるかもしれませんが『弱電界』について理解したあなたなら『都心部でも電波が繋がらない可能性がある』ということも理解できましたね。

弱電界についての解説は以上ですが、続いては『干渉』についても解説していきます。

干渉とは『電波が混線してしまう現象』

干渉とは『電波が混線してしまう現象』です。
分かりやすくいうと『電波同士がぶつかって喧嘩してしまう』というイメージですね。

電波塔がカバーしている範囲を円で想像してもらうと理解しやすいです。

家がひとつの円の中だけに入っていれば問題ありませんが、ふたつの円が重なっている部分に入っていると『ふたつの電波塔からの電波が届いてしまう』ので干渉が発生します。

電波の本数がコロコロ変わる

電波が1本になったり4本になったりコロコロ切り替わるという体験をしたことがありませんか?

電車などで長距離を移動中によくあるのですが、携帯は電波塔からの電波を自動で切り替えていきます。そのタイミングで電波の強さが変動するんですね。

干渉とは『携帯が勝手にコロコロ電波を切り替える』現象

複数の電波が拾えるエリアでは『携帯が勝手にコロコロ電波を切り替える』ので、電波をつなぎ直すタイミングで一度電波が切れてしまうんですね。

通話していていきなりプツンと切れてしまうのは、この干渉が原因で『電波が切り替わった』ことで発生している可能性が高いです。

干渉が発生しやすい場所の特徴

僕の経験上、干渉が発生しやすいのは次のとおり。

  • 都心部
  • 高層階
  • 海沿い

都心部では電波塔が建っている間隔が狭いことが多いです。

1つの電波塔で1度に処理できるトラフィックには限りがあるので、人が集まりやすい都心部では電波塔の数も多く必要なのは想像しやすいですね。

電波塔の間隔が狭いということは、カバーしているエリアが被っている確率も上がるので、『都心部では干渉が発生しやすい』と言えます。

障害物がない、のも原因

高層階と海沿いについては『周囲に障害物がない』ために『遠くからの電波が届きやすい』ので、複数の電波塔から電波が届きやすくなっています。

引っ越し先が『海沿い』とか『マンションの高層階』という場合には干渉に注意が必要。

結論:都心部、高層階、海沿いの家は『干渉』に注意

障害物が邪魔になる弱電界とは逆に『障害物がなさすぎる』ことも問題になり得るので注意しましょう。

『一般人が知らない電波の秘密』については以上となりますが、ここからもう少しだけ深掘りをして電波以外の『家を選ぶときに大切なポイント』についても解説していきます。

家を選ぶときのポイント

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家を選ぶときに大切なポイントは次のとおり。

  • 家賃が安すぎはダメ
  • 最上階の角部屋が至高
  • 木造は避ける
  • 管理会社がしっかりしているところを選ぶ

家賃が安すぎはダメ

家賃が安すぎると『住人の質が低い可能性が高い』のでオススメできません。

これはちょっと極論かなとも思いますが、個人的には割と理にかなっていると思います。

想像してみてほしいのですが『家賃2万円に住んでいる人』『家賃10万円に住んでいる人』が同じ性質の人であるわけがないですよね。

騒音トラブルに注意

もちろん『家賃が安い物件の住人は全員質が低い』とは言いませんが、家賃が安ければ物件の構造もそれなりだったりしますので、騒音トラブルなどは起きやすいです。

その地域の相場より少し高めがオススメ

家賃の相場は地域ごとに変わりますが、オススメは相場より少し高めの物件。

僕の経験上、その地域の相場の中でも少し家賃が高めの物件は構造がしっかりしていて、住人の質も高い傾向にあると感じています。住人トラブルのリスクを減らしたいのであれば、家賃を高めに設定して探すのがおすすめ。

最上階の角部屋が最高

物件の間取りも重要ですが、マンションなどの賃貸物件であれば部屋の位置が最も重要です。

可能であれば『最上階の角部屋』が最高ですね。

1階だとセキュリティ面で若干の不安がありますし、上階に人が住んでいると足音が気になるケースが多いです。

音に敏感なら、最低でも最上階

音に対して敏感な人は角部屋ではなくとも、最上階の部屋を契約するのが望ましいですね。ただ、どうしても気に入った物件が見つかったけど、最上階が空いていないという場合もあります。

上階の音が気になるという場合には対処方法がありますので、別記事を参考にしていただければと思います。

関連記事【体験談】アパートの騒音に悩んでいるならノイズキャンセリングが最強【解決方法は2つある】

木造は避ける

木造はかなり音が響くので避けた方が無難です。

木造の物件は家賃が低めの場合が多いので、特に新築の場合は『綺麗なのに家賃が安くて最高』と思いがちですが、内見時に音の響き方を確認しておいた方が良いです。

木造の物件すべてが『生活音ひびきまくり』というわけではありませんが、かなり響きやすい傾向にあるので注意しましょう。

ベストは鉄筋コンクリート構造の物件

構造として音が響きにくいのは『鉄筋コンクリート構造の物件』ですが、築年数古めの物件が多い印象。

最近の新築物件は『軽量鉄骨』の構造が多いので『防音性をとる』『新築のモダンな感じを優先する』かで選択肢は変わると思いますが、最低でも軽量鉄骨の物件を選んでおいた方が良いです。

管理会社がしっかりしているところを選ぶ

物件を管理しているのは『個人家主』の場合もあれば、しっかりとした管理会社の場合もあります。

僕の経験からお伝えすると『個人家主の管理物件は絶対にやめておいた方がいい』です。

過去に何があったかは別記事にて詳しく解説していますので、興味があれば下記リンクをどうぞ。

関連記事【警察沙汰になった過去】格安シェアハウスでの失敗談【家賃はケチらない方がいい】

物件を選ぶときは『管理会社がしっかりしているところ』を選びましょう。

物件の管理については、仲介の不動産屋で確認できますよ。

まとめ

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本記事では引っ越し先の電波状況は確認必須、という内容について解説をしてきました。

繰り返しになりますが『都心部でも電波が繋がらないということがあり得る』ので、引っ越し先の電波状況は内見時に確認するようにしましょう。

一般人が知らない電波の秘密については下記の内容に触れました。

  • 弱電界
  • 干渉
弱電界と干渉、それぞれについてあなたはもう理解できていますね。

これでもう引っ越し後に『携帯が繋がらない!』というリスクは減らすことができたと思います。

あなたにとって快適な新生活が訪れますように。

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